virus-1812092_640

冬と夏に多く感染をする胃腸炎と冬になるとノロウイルスが流行る季節となります。

私の周りでも毎年ノロウイルスになっている人がいますが、つい先日、私の弟が感染性胃腸炎というものになって仕事を休んだそうです。

季節的に「ノロウイルス」じゃないの?っと聞くと「感染性胃腸炎」と診断されたみたい。

 

症状を聞くと殆ど同じような感じ、では季節的にかぶって見分けが付きづらいノロウイルスと胃腸炎の違いって何でしょうか?

早速見て行きましょう。

スポンサーリンク

ノロウイルスと胃腸炎の違い

結論からお伝えすると、ノロウイルスと胃腸炎の違いはありません

そもそも胃腸炎の感染源は、細菌かウイルスのどちらか2つになります。

 

細菌性胃腸炎

細菌性はその名の通り細菌が原因で起こる炎症で、特に夏場が多いのが特徴です

どんな種類と症状が起きるのか簡単に見て行きましょう。

 

《主に感染する5種類と症状》

1:黄色ブドウ球菌

潜伏期間は平均3時間程で激しい吐き気や嘔吐、下痢や腹痛などの症状が現れます。

早いと30分後に症状が出る事もあります。

主に、おにぎりなどを素手で握った場合、手の傷や手荒れによってついた菌が付着して感染します。

 

2:サルモネラ

潜伏期間は6~48時間で、高熱や下痢を発症します。

卵かけご飯などから感染することが多く、牛や豚の腸やお肉、食肉調理品のほか、ペットなどからも感染することもあります。

 

3:腸炎ビブリオ

潜伏期間は8~24時間で、激しい腹痛と共に、吐き気や嘔吐に発熱などの症状が現れます。

お店で出される生魚などは気を付けているので衛生上問題はありませんが、夏場釣りに行って自宅まで持ってきた生魚をお刺身にして食べたりすると感染する可能性があります。

 

4:病原性大腸菌

潜伏期間は2~9日で、激しい腹痛・下痢・血便・微熱などの症状があらわれます。

良く夏などにニュースでやっていることが多いO-157が代表的なものになりますね。

肉類などに多く感染されていて生肉を食べて感染するので注意が必要です。

 

5:カンピロバクター

潜伏期間は2~7日で、下痢・腹痛・発熱・悪寒・嘔吐・頭痛・悪心・発熱などの症状が現れますが、1日にトイレへ行く回数も多くなることから血便に注意しましょう。

鳥肉や鶏レバーなど十分に加熱処理されていない状態で食べたりすると感染する可能性があります。

スポンサーリンク

ウイルス性胃腸炎

ウイルス性はその名の通りウイルスが原因で起きる炎症で、特に冬場が多いのが特徴です。(一部は夏場)

こちらも、どんな種類と症状が起きるのか簡単に見て行きましょう。

 

《主に感染する3種類と症状》

1:ロタウイルス

潜伏期間は2~4日で、初期に発熱と嘔吐、続いて腹痛や下痢の症状が現れ、白い便がでることもあります。

39℃以上の高熱と重い脱水症状で、1~2週間で自然回復しますが、特に5歳未満の子供が罹りやすく、脱水症状が重症化すると合併症を起こすケースもあるので注意が必要です。

 

2:アデノウイルス

潜伏期間は7~8日で、風邪の原因ウイルスのひとつで種類も多く、下痢・嘔吐・不快感・腹痛・微熱などの症状が出ます。

 

3:ノロウイルス

体内に入ってから症状を発症するまでの潜伏期間は12~24時間で激しい嘔吐や下痢の症状がでます。

主に牡蠣などの2枚貝を食べての感染、もしくは接触感染や空気感染によるものが多く集団で感染者が増えて行きます。

 

ノロウイルスと胃腸炎は一緒とお話しましたが、ウイルス性胃腸炎の一種と考えることが正しいです。

 

2つの感染源が出てきましたね。

この細菌性とウイルス性を合わせて感染性胃腸炎というのですが、どちらも短期間で発症するので急性胃腸炎と言われることもあります。

 

では、接触感染や空気感染などでノロウイルスに感染してしまった場合は、どのようにすれば良いのか見て行きましょう。

 

ノロウイルスに感染してしまった場合

sabori

上記でご紹介した細菌とウイルスによる胃腸炎の症状を見ていると、殆どが「嘔吐・下痢・熱・腹痛」となっていますが、ノロウイルスに感染してしまうと以下の2つが激しくなります。

  • 嘔吐(1~2日続く)
  • 下痢(1~3日続く)

ノロウィルスに感染した初期症状は主に微熱で、風邪と間違えやすいですが、その後、突発的な嘔吐や下痢がきて止まらなくなります。

 

ですので、感染してしまったら、次の事を忘れずに行いましょう。

  • 脱水症状にならないよう水分補給
  • 下痢止めなどを飲まず、お腹にいるウイルスを全部出し切る
  • 発症者が触れた食器などは煮沸消毒
  • 家族は手洗いやうがいマスクを忘れずに

ウイルス性の胃腸炎は抗ウィルス剤が無いので、辛いけど出し切るまで辛抱するしかありません。

激しく水分と体力が消耗しますので、しっかりと横になって水分補給も小まめに行いましょう。

 

まとめ

ノロウィルスと胃腸炎との違いをみてきました。

基本的には、ノロウイルスは胃腸炎の中のウイルス性胃腸炎の中に入る為、違いはありませんでしたね。

 

ウィルス性の感染であるノロウイルスは対抗する薬がないため、早く体内から排出する以外に方法がないので、脱水に気をつけながらの自然回復を待ちます。

 

どの胃腸炎でも、感染してしまうと症状が辛いので、考えられる範囲で何を食したか思い出し、なるべく経口補水液を用意して重い脱水症状を起こさないようにすることが大事です。

また、感染しやすいので、周りにいる人も、手洗いやうがい、マスクなどで予防すれば二次感染は防げます。

冬はノロウイルスやそのほかの胃腸炎が起こしやすいので、食べ物には気を遣うようにしたいですね。

スポンサーリンク