こんにちは。ここ&ももの「もも」です。
皮膚にかゆみがあると思ってよく見たら、数ミリ程度の黒い物が付いている!
もしかしてマダニ!?
ちょっと待った!驚いて無理に引っ張って取ろうとしていませんか?
その行動は危険なのでやめましょう。
万が一、マダニの口だけが残ってしまったら、感染症が起きたり、炎症し皮膚を一部切除することになる可能性もあります。
また、マダニを取る際に、無理にお腹をつかむと体液を逆流してしまう恐れもあり危険です。
でも、どうしてマダニは噛みつくと引っ張っても取れないんでしょうか。
それは、2つの理由があります。
- 血液を吸う時の口が、返しがついたノコギリ状になっている
- 刺した時点でセメントのように固まる唾液を出す
この2つが強力なため、引っ張っても取りずらいのです。
もちろん、無理にピンセットなどで引っ張ってしまい、運悪く口が残ってしまうことも考えられる為、強引に引っ張るのはやめましょう。
無理に引っ張ったらダメということがわかったところで、正しい取り方を見ていきましょう。
また、症状や恐ろしい感染症についても参考になるかと思い、下述にまとめていますので、一緒に見て頂ければ嬉しいです。
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目次
マダニの正しい取り方!
では、頑固に噛みついているマダニをどのように取れば良いのか。
今回は、刺されてすぐの場合と時間が経ってしまった場合の2つをご紹介します。
マダニに刺されてすぐ気づいた場合の取り方
刺されたことにすぐに気づいたり、数時間程度しか経っていなければ、ハッカ油で取れる可能性があります。
但し、冒頭でお伝えしたように、半日以上経っていると、マダニの唾液がセメントのように固まってしまいますので、注意してください。
では、ハッカ油を使った取り方をご紹介します。
《用意するもの》
- ピンセット
- ハッカ油
- 綿棒
- 取れたマダニを入れるペットボトル
《やり方》
- 綿棒にハッカ油をつけます。
- マダニが噛みついてる周りに塗ります。
- 綿棒をマダニに軽くつけ、ハッカ油を付着させます
- 自ら刺した口を元に戻し逃げていきます。
- ピンセットで軽くつかみペットボトルへ入れます。
ハッカ油は、虫よけスプレーとしても役立つ便利アイテムの1つで、恐らくミント系の匂いが嫌いなため逃げていくのだと思います。
他にも、便利な使い方がありますので良かったら見てください。
もし、すぐに気づかなかった場合は、数時間前に山や草むらを歩いていないかどうか、行動を思い出して判断しましょう。
思い出せなかったり、時間が経っていたら皮膚科へ行くことが無難です。
時間が経ってしまった場合は皮膚科のある病院へ行く
私が、一番推奨する方法がこれです。
冒頭でお伝えした通り、無理に取ろうとすると口が残ってしまい、感染症を引き起こす恐れもあり危険です。
病院であれば、専用の器具でキレイに取り除いてくれますし、消毒もしてくれ安心です。
また、マダニを無理に取ったり、何かの拍子に口だけが残ってしまった場合は、皮膚を切開することもあるので、なるべく触らないように行きましょう。
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マダニに刺された時の症状
マダニに刺された瞬間は痛くもかゆくもなく、時間が少し経つと「かゆみ」が現れます。
しかし、最初は数ミリと小さいので、気づかないことが多く、数日たってから気づくケースも珍しくありません。
マダニが大きくなった時に気付いて、取ったとしても1週間~2週間は安心できません。
実は、マダニの中には恐ろしい病原体を持っているものも存在するからです。
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
- 日本紅斑熱
- ライム病
- ダニ媒介脳炎
- つつが虫病
これらの病原体を持ったマダニやつつが虫が、人間に感染することで、さまざまな症状が出てきます。
1つずつ説明していきます。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
お亡くなりになる確率が10%~30%と非常に高いウイルスになります。
SFTSウイルスを持ったマダニに刺されてから、7日~14日程度の潜伏期間があり以下の症状が出始めます。
- 高熱、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛など
今のところ感染すると、ワクチンや治療薬などが無く、症状が重くなるとお亡くなりになるケースもあります。
日本紅斑熱
マダニに刺されてから2日~8日の潜伏期間があり、その後以下の症状が出てきます。
- 40℃前後の高熱
- 赤い発疹
- 刺し口があり赤く腫れあがる
- 頭痛、倦怠感など
この病原体に感染すると、高熱と発疹の症状は出やすいため、早めの治療を心掛けましょう。
ライム病
マダニに刺されてから数日から1か月後に以下の症状が出始めます。
- 刺された部分から赤い膨らみができ、徐々に紅斑が広がります
- 頭痛、関節痛、発熱など
思わず何か病気になったのでは?とビックリしてしまいますが、早めの発見と治療を心掛けましょう。
ダニ媒介性脳炎
マダニに刺されてから7日~14日潜伏後、以下の症状が出ますが2種類あります。
- 中部ヨーロッパ型ダニ脳炎・・・発熱、筋肉痛など
- ロシア春夏脳炎・・・頭痛、発熱など
日本では数例の発症が報告されておりますが、海外に目を向けると中部ヨーロッパ型ダニ脳炎の場合の感覚障害の後遺症が残ることがあるそうです。
また、ロシア春夏脳炎に関しては、お亡くなりになる確率が30%と極めて高いです。
つつが虫病
ダニの一種である、つつが虫の中の病原体を持っているものに噛まれることで発症します。
刺されてから5日~14日の潜伏期間があり以下の症状が出てきます。
- 40℃前後の発熱
- ひどい風邪の症状(ひどい頭痛や倦怠感)
- 数日後、胸やお腹、背中に2mm程度の赤い発疹が出て、その後全身へと広がります。
早期に病院で治療を行えば、治りも早いですが、放置しておくとお亡くなりになることもあります。
5つとも刺されてから、病原体の潜伏期間があり、早めに気づいて取り除いても安心できないのです。
まとめ
マダニに刺された時の正しい取り方や症状などを見てきました。
まずは、マダニに刺されたらすぐに取りたい気持ちはわかりますが、無理やり引っ張ってとると感染症の危険が高まってしまいます。
なので、病院へ行き取ってもらうことを、おすすめします。
また、刺されてすぐに気づいたのであれば、マダニの嫌がるハッカ油を綿棒に浸け、逃げ出すまで行います。
最後にマダニとはいえ、あなどれない存在ですね。
特に注意したいのは、SFTSウイルスを持ったマダニです!
日本でもお亡くなりになっている方もおり確率も30%とかなり高いので、まずは刺されないことが重要です。
マダニは、私たちが発している体臭などに反応して、葉っぱの先から飛んできて皮膚に噛みつきます。
山や葉っぱが多いところに出かける時は、今回マダニの取り方でご紹介した、ハッカ油や虫よけスプレーを付けて予防しましょう。
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