お正月の欠かせないのがお餅ですね。
暮から正月にかけて神棚や玄関に飾る鏡餅や、お正月におせち料理と共にいただくお雑煮。
他にも、磯辺焼き、安倍川餅、お汁粉、ぜんざい、大根おろし餅や納豆餅など、食べ方もいろいろです。
お餅をつく時期が暮ということもあり、年末年始にたくさんいただきます。
市販されているプラスチックの容器に充填された鏡餅や、袋詰め切り餅などが多く出回っていますが、臼と杵でついたお餅づくりをしている家庭もまだまだあるようです。
また、最近は手軽出来るのでパン焼き機でもお餅をこねることができ、出来立てをいただけます。
でも、そのついた餅を鏡餅として飾っていたり、切り餅で冷蔵保存してカビが生えていたらどうしましょう?
鏡餅は鏡開きまでは手を付けられず、割るころにはカビがいっぱいなんてこともありますよね。
それを食べることは、縁起物なので大事といわれ、食べられてきました。
でも、カビを食べてもいいの?危なくないの?
カビのある所だけ削れば大丈夫という話も聞きますが、本当はどうなのでしょうか。
お餅についたカビは削れば食べても危険ではないのか、見ていきましょう。
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餅に付いたカビを取って食べても大丈夫?
結論からお伝えすると、お餅に付いたカビを取り除いても食べない方が良いです。
ずっと昔、鏡餅が振舞われるようになった時代にも、カビはあり、生えていたことでしょう。
それがカビというもので、どういったものかというのはもっとずっと後になってからわかったでしょうね。
カビが付いている場所だけを取り除いて食べていたことから、今でも生えても削れば大丈夫だよっと思ってる方もいらっしゃいます。
カビには根がある
カビを取り除いて、見た目は大丈夫と思って食べちゃうと危険です。
表面だけを見ると、ポツっと数ミリ程度のカビが見えるくらいでも、根っこがあります。
食パンで例えると、表面に少し付いていたとしても根っこは半分以上もあると聞いたことがあります。
実際、根っこがどこまであるのかは肉眼では見えませんので、もったいないですが取り除いて食べたりしない方が無難です。
カビには毒性があることも
カビはあらゆる環境や状況でも生えてきますし、食品につくものは数百種以上あるので厄介です。
中には、チーズなどに付着していてるカビのように食べても大丈夫なものもありますね。
その反面、人体にとって有害な毒性を持つカビもあるので、餅に付いているカビが何かは専門家でも見た目で判断することが出来ないので注意が必要です。
もっとも危険なのは3種類のカビです。
- アカカビ(フザリウム)
- アフラトキシン
- オクラトキシン
この3つを簡単にお伝えしていきます。
《アカカビ(フザリウム)》
土壌などにいるカビなので一見すると餅とは関係ありませんが、風が吹いている限り一概に付着しないとは言い切れません。
食品に付着した場合、食中毒(カビ毒トリコセン)を起こすこともある危険があり、家中に分布します。
《アフラトキシン》
コウジカビはみそや醤油などを発酵させるために使われるカビですが、その中の「アスペルギルス属」が成長過程で生み出すアフラトキシンはとても危険だと言われています。
アフラトキシンは、発がん性の高い毒性を持っています。
急性では肝細胞の壊死や腎障害、慢性化すると肝臓ガンを引き起こすほど危険性が高いのです。
《オクラトキシン》
オクラトキシンは、「アスペルギルス属」や「ペニシリン属」の中の一部のカビから生み出されます。
腎疾患やガンの原因になる毒性をもっていますから、やはり危険性は高いと言えます。
この3つが必ずお餅に付くとは限りませんが、肉眼で付着に気付いたら捨ててしまいましょう。
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熱を加えれば食べれるのか?
カビは、高熱で長時間あてると退治することは可能ですが、毒性消えることはありません。
それにより、食中毒やアレルギー反応が出る恐れもあるので、免疫力の弱い子供や高齢者は気をつけなければなりません。
総合的に考えると、体の中に入るものですので、食べないに越したことはないのですね。
カビの生えた餅をどうしても食べる場合
もったいないので、どうしても食べたいと言う事であれば、自己責任で食べましょう。
まず、お餅のカビをしっかり取り除き、根っこは見えないので、感覚で取り除きます。
食べ方は、揚げ餅が一番いいかもしれません。
お餅を高温で揚げてしまえば、カビ菌は完全に死滅するからです。
とはいえ、毒性のあるカビもあることは、忘れないでくださいね。
まとめ
餅のカビは、その部分を削ったなら、食べても大丈夫かをみてきました。
結論から言えば、カビがちょっとでも見えれば、全部にカビ菌が蔓延しているため、食べない方がいいのです。
どうしても食べる場合は、揚げ餅にすることですね。
昔の人は、カビが有害とわからなかったから、気にせず食べていたのでしょうが、現在は違いますからね。
なので、家にある餅がカビたら、迷うことなく捨ててください。
次回からはできるだけ早く食べきるようにしてくださいね。
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