冬に気をつけたいのは、風邪やインフルエンザなどですよね。
朝晩の寒暖差や、外や部屋も寒いので、たくさん着こんだり、こたつや暖房器具でぬくぬくしながら温かいものを食べて免疫力をつけ、予防を心がけます。
でも、意外なものを1つ忘れていますよ!
それは、気付かないうちに忍び寄る熱中症です。
熱中症といえば、夏の暑さ、エアコンのない部屋、お年寄りの脱水症状などが思い浮かびます。
熱中というくらいですから、暖房器具による暑さ負けとかと勘違いをしがちですが、冬は熱さとは関係ないところで同じ症状が起こります。
それは、冬特有の気候が関係しています!
少し前までは、テレビCMなどで冬場に経口補水液は見たこと無かったのですが、最近見るようになりましたね。
冬の熱中症の正体、原因や対策などもまとめて、しっかり見ていきましょう。
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目次
冬の熱中症の正体とは!
熱さとは関係の無い、冬の熱中症とは脱水症状のことです。
あなたは、冬場どのくらいの水分を取っていますか?
冬は他の時期に比べて、水分摂取量が極端に減りますので、気付かないうちに熱中症(脱水症状)を起す可能性が高まります。
では、どんな人がなり易いのか。
- 高齢者
- 小さい子供
- 貧尿の人
特に高齢者や、小さいお子様には注意が必要です。
高齢者の方は、喉の渇いたという感覚が鈍っていますし、小さいお子様は気付かないうちに大量の汗をかいています。
なので熱中症になり易くなります。
貧尿の方は、寒さもあり冬場はさらにトイレが近くなります。
その為、恥ずかしさのあまり水分補給を怠ってしまいがちですが、これは大きな間違いです。
前者、後者ともに十分な水分補給をして熱中症から身を守りましょう。
でも喉の渇きが無い冬場は、どのタイミングで水分補給をしたら良いのか分からない事がありますね。
気付かないうちに熱中症にはなりたくない人の為に、一番わかり易い確認方法をご紹介します。
それは、尿の色を確認することです!
- 濃い(黄色)=水分補給が必要
- 薄い(透明)=水分補給は十分
わかり易くお伝えすると、朝起きてすぐにトイレに入った時の尿の色は濃いですよね。
寝ている時の汗によって、体の中の水分量が減っている為です。
確認方法は見るだけなので簡単ですので、熱中症になる前に確認して下さい。
冬の熱中症の原因
冬の熱中症は、気付かないうちに忍び寄ってきますので怖いですよね。
体内の水分量は子供で約70%、大人で約60%、高齢者で約50~55%になります。
それだけ水分量が必要となるのですが、冬は体温が低いのと汗をかいているのに、体が水分を欲しがらないために摂らなくなります。
では、熱中症(脱水症状)は、どのようなことが原因でなるのでしょう。
- 空気の乾燥と低湿度
- 厚着になりがち
- こたつや長湯
- 睡眠
- 風邪やウイルスによる下痢や嘔吐
あまり水分補給をしない冬は、このような原因によっても水分が奪われ熱中症を引き起こしやすくなります。
1つずつ見て行きましょう。
空気の乾燥と低湿度
冬は空気が冷たく低温、空気が乾燥していて低湿度です。
空気が乾燥することで、皮膚から水分が失われる量が増え、肌がかさかさになってしまいます。
さらにエアコンを稼働すると、乾いた温かい空気を出すので、余計に乾燥して急速に体の水分が出て行ってしまいます。
厚着になりがち
冬は寒いので重ね着をしがちです。
外出に合わせて厚着をしますが、室内に入ったら、寒暖差で急に体温が上昇して汗をかいてしまいます。
夏ほどかくわけではないので、余り自覚がないのですが、水分や塩分は思いのほか失われているのです。
こたつや長湯
こたつは足だけ温まっている状態が長時間続きます。
上半身は外に出ている為、気付かないのですが足は熱を下げようとして必死で汗をかいて体温を下げようとしている状態なんです。
お風呂は、体が冷えているので湯船に浸かるのも長くなります。
入浴後は体温が上昇しますが、長湯をしていると体温を下げるために頑張って発汗しています。
両方とも、長く入っていると喉が渇くことがありますが、それは水分が失われているからです。
寝てしまったりすると熱中症になるリスクも高くなりますので注意が必要です。
睡眠
寝ている間にも、呼吸と汗で水分は失われます。
冬は寒いし汗をかいていないと思うでしょうが、自覚がないだけで、ちゃんと体温調整しています。
寝ている間に失われる水分は約500mlといわれていて、脱水しているのは確かです。
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風邪やウイルスによる下痢や嘔吐
冬場は、風邪やいろいろなウイルス感染を引き起こしたりします。
特に、季節が同じでおいしい牡蠣の食中毒などは、下痢や嘔吐が激しく急激に体内の水分が出て行ってしまいますので特に注意が必要です。
もちろん風邪やインフルエンザなどの高熱にも注意が必要ですね。
さまざまなところに原因がありますね。
急速に水分が奪われてしまって熱中症が重症化すると非常に危険です。
- 身体動揺やけいれん
- 血液が濃くなることで血栓ができやすくなる
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 腎臓疾患とそれによる合併症
このような症状になりかねないので、しっかりとした対策をして熱中症を防ぎましょう。
冬の熱中症対策
冬の熱中症は気付かないうちに忍び寄ってきますので、しっかり対策をしていきましょう。
それでは、対策を見て行きましょう。
部屋などの加湿
外も部屋もどこも乾燥していますから、できるだけ加湿を心がけましょう。
部屋はこの様な組み合わせで加湿をしましょう。
- エアコンを使っているなら、加湿器を付ける
- 石油ストーブなら、やかんを上に乗せる
また、見落としがちなのが車の中です。
お部屋と違って車内空間は狭い為、暖房の効きも良い分、相当乾燥します。
ペットボトルに付けられるポータブルタイプの加湿器を入れておくなど工夫をすると良いです。
水分補給
体の中に水分を摂り入れますが、むやみに水をいっぱい飲んでも意味がありません。
汗にはナトリウムなどのミネラル(電解質)が含まれているので、それを補う必要があります。
《補給に適しているもの》
- ミネラルが塩分と糖分のバランスのいい経口補水液
- 温かい麦茶
- 温かい番茶
このような物を、小まめに摂取していきます。
その他の補給の仕方を1部ご紹介しますのでご参考にご覧ください。
《その他の補給の仕方》
- 朝は起きたらうがいをしてコップ1杯の水を摂取
- こたつでは、お茶やみかんやいちごを摂取
- 外出時はペットボトルのお茶を摂取
- お風呂の前後はお水を摂取
- 寝る前はノンカフェインのお茶やホットミルク、生姜湯やホットはちみつレモンを摂取
- 果物や野菜の入ったスムージーもビタミンや食物繊維が入っているのでおすすめ
このように、小まめに補給をして熱中症を防いで行きましょう。
まとめ
冬の熱中症のついて、いろいろ見てきました。
熱中症を防ぐには水分補給と加湿です!
低温と乾燥が原因の1つで、水分が失われているのを自覚しにくいために、起きやすいのです。
ただでさえ乾燥してるのに、温かくすることでさらに乾き、肌も体内もどんどん水分が失われます。
冬場は、飲みたくなくても、小まめな水分補給がとても大切なのです。
水分補給も1つでは飽きますから、いろんなものを取り入れ、バランスよくおいしく補給して熱中症を防ぎましょう。
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